2021.07.02 更新

天井リノベーション!こんなときどうする?5つの病状別で相場もスッキリ

天井リノベーション(リフォーム)を行う理由はさまざま。経年劣化したからクロスを交換したい、雨漏りによる腐食を修繕したい、天井を高くしたい…この記事では、そんなケースごとに最適なリノベーション方法をチェックしていきます。

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“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール


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汚れ・シワ・カビなどによる天井リノベーション

経年劣化などにより汚れやカビなどが目立ってきたら、天井のリノベーション(リフォーム)を考える頃かもしれません。それぞれどのような方法があるのでしょうか。

1-1.経年劣化による症状

天井の経年劣化による症状は様々ですが、以下のような症状が現れた場合、それぞれに適した方法があります。

汚れ、退色などによる天井の色の変化

日射や照明などによって、天井表面が変色または退色したり、漏水や結露などからカビが発生して汚れやシミになっている場合、クロスの貼り替えや、塗装によるリノベーションがおすすめです。

表面のケバ、たわみ

天井板の強度が低下することによってたわみが出てきたら、表面を平らかにする下地処理と、クロスの張り替え、塗装などによるリノベーションがおすすめです。

ヒビ割れ

クラックと呼ばれるヒビ割れや穴が開いているのを見つけたら、天井板の張り替えをしましょう。

カビ

漏水や結露によってカビが発生してしまった場合は、クロスの張り替えもしくは塗装によるリノベーションを。天井板そのものが傷んでいる時は、板も交換しましょう。

1-2.症状を解消するリノベーションの種類

天井の不具合の症状によって、その方法は異なることがわかりました。代表的なリノベーション(リフォーム)の種類としてクロスの張り替え、塗装、板の張り替え、あらわしなどがありますので、内容をご紹介します。

クロスの張り替え

リーズナブルで施工も比較的簡単なクロスの張り替え。ビニールクロス、織物クロス、紙クロスなど、さまざまなクロスを選べます。

クロスの比較表

クロスの比較表

塗装

塗装によるリノベーション(リフォーム)には、建物の躯体に直接塗料を塗る、もしくはクロスの上から塗布する方法があります。塗料にはペンキ、漆喰、珪藻土などがあります。

塗料の比較表

塗料の比較表

板張り

天井を木材にすると、立体的で温かみのある部屋になります。板張りの場合、無垢材、プリント合板、天然木化粧板などの種類があります。

板の比較表

板の比較表

あらわし

あらわしの天井

欧米住宅ような雰囲気のある空間に

あらわし天井とは、板張りなどはせず躯体をそのまま見せる天井です。天井裏が無い状態と考えるとわかりやすいでしょう。

ダクト配線などもむき出しとなり、ワイルドな仕上がりになります。メリットは、天井に高さが出て開放感が生まれ、雰囲気のある造りになること。デメリットとしては、照明器具の種類が限られることが挙げられます。

1-3.天井の色の選び方

天井は、選ぶ色によって部屋を広く見せることが可能です。白や淡い色は照明が反射しやすいため、光が室内に満ち天井を広く高く感じさせることができるのです。規則的な細かい模様も奥行き感が生まれ、天井を広く見せることができます。反対に黒やグレーなどの暗めの色を選ぶと落ち着いた印象の部屋になり、寝室などに最適です。

リフォームで白色にした天井

光が空間に満ち溢れる白い天井

リフォームでグレーにした天井

大人な雰囲気を醸し出すグレー天井

1-4.価格/費用の相場と工事日数

リノベーション(リフォーム)をするときに気になるのが、費用と工事日数ですよね。リノベーションの種類ごとにチェックしてみましょう。

クロスの張り替え

天井のクロスは、そのデザインや機能などにもよりますが、1㎡あたり1万円~3.5万円程度が相場です。施工は簡単なので、1日~2日あれば完了すると考えて良いでしょう。

塗装

天井の広さや劣化状況により変動しますが、1㎡あたり1.2万円~、施工期間は半日~4日間程度を目安にしましょう。

板張り

費用は5万円前後、工事日数は1日~3日程度を考えておくと良いでしょう。

雨漏りによって腐食した天井をリノベーション

雨漏りや、マンションの上階の漏水によって天井が腐食している場合は、すぐに天井板の交換を検討しましょう。放置して置くと最悪の場合天井が落ちてくる事態にもなりかねません。腐食が進むほど、直すための時間とお金がかかります。

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天井を高くするリノベーション

マンションの天井には「二重天井」と「直天井」という2つのタイプがありますが、天井を高くする場合は「二重天井」である必要があります。

「二重天井」は、天井裏に30~40cmほどの空間があり、二重構造になっているのが特徴です。内部には断熱材、防音材、配線や配管などが収まっていますが、この空間を削ることで天井を高くできます。一方「直天井」は、天井裏を設けずに設計された天井であるため、高さを出せません。

天井を高くするとことで開放感が生まれます。費用は15~35万円ほどで、工期や一週間が目安。ここにクロスを張ったり塗装をするなら、その分の費用と日数も上乗せされます。

断熱・防音のための天井リノベーション

断熱材や防音材を天井材の上もしくは下に挟み込むことによって断熱・防音効果が得られます。断熱材には防音性があり、防音材には断熱性を高める効果が期待できるため、この2つはセットとして考えても良いでしょう。

ただし、マンションの場合、上の階の足音や隣の部屋の騒音などは天井のリノベーションだけではカバーできないこともあります。

>>おすすめ記事:断熱リフォーム【マンション編】床暖房より窓断熱を優先すべき2つの理由

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天井は自分でリノベーション(DIY)できるのか?

「簡単なリノベーションなら自分でやってしまいたい」という人も最近は多いですよね。費用も抑えられますし、自分で手がけた満足感もぐっと上がるはず。天井リノベーションでも、クロスの張り替えやペンキ塗装などの作業は、自分で挑戦してみるのも良いかもしれません。

しかし、天井リノベーション(リフォーム)は、総合的に見るとプロに任せた方が安心です。まず、天井はほとんどの場合脚立を使って部屋中を移動する必要があり、足場に注意が必要です。怪我のリスクを考えると、初心者の方の場合はハードルが高いかもしれません。

また、天井のクロスを張る作業は、「張る人」と「押さえる人」の最低2人は人数が必要です。DIYの初心者で、手伝ってくれる人が確保できない場合は、プロにお任せした方が無難でしょう。

マンションの天井リノベーションの注意点

マンションの天井リノベーションを行う上では、まず「管理規約」内容の確認が重要になります。そもそも天井のリノベーション(リフォーム)工事が可能かどうかは規約に左右されるからです。わからない箇所があれば管理会社などへ問い合わせ、不明点や不安要素が無いようにしておくことが大切です。

また、天井のリノベーションを行う場合、騒音が出てマンションの近隣住民に迷惑がかかる可能性もあります。業者が共用部分を頻繁に出入りすることにもなるので、事前にご近所に挨拶をして、トラブルの芽を摘んでおきましょう。

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まとめ

普段あまり気に留めない人も多い天井ですが、リノベーションによって部屋の雰囲気をガラリと変えたり、防音や断熱、調湿などの機能を加えることも可能です。もし天井だけでなく、もう少し部屋全体に手を加えたいと思ったら、よりダ大規模なスケルトン・リノベーション(スケルトン・リフォーム)を検討してみるのもオススメですよ。

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