メーカー6社の特徴・補助金・費用など「浴室リフォーム」完全解説

浴室リノベーション事例

浴室リフォームをすることを決めたら、どのメーカーを選ぶのか、設備はどうするか、予算はいくらぐらいまで出せるのかなど、検討しなくてはならないことがたくさん。今回は、浴室リフォームに関するいろはをメーカー比較も交えて1つずつ解説していきます。

【1】浴室リフォームの種類

浴室リフォームには在来工法とユニットバス(システムバス)という2つの工法があります。それぞれに特徴があるので、家の広さや好み、予算に合わせた種類を選びましょう。

1-1.在来工法

昔ながらの家の浴室はほとんどが在来工法で作られています。タイルや木材などで仕上げ、防水加工を重点的に施す以外は、他の部屋と同じような造りになっています。

大きなメリットは、自分の気に入った素材を使える点。ヒノキ風呂や石張り、ガラス張りにしたいなど、こだわりがある場合は在来工法がおすすめです。

デメリットは、しっかりとした防水対策をしないと水漏れの心配があること。また、断熱性がさほど高くないため、冬場は寒い思いをすることも。こだわるほど費用も高くなり、工事期間もユニットバスに比べて長くなります。

1-2.ユニットバス(システムバス)

ユニットバス(システムバス)は天井・壁面・床などが一体となった浴室を指し、工場で製造される規格化された浴室を部屋の中に収める工法です。

防水性・断熱性ともに高く、水漏れの心配がありません。また、在来工法に比べて費用も抑えられて工期も比較的短く、掃除やお手入れも楽です。

ただ、大量生産によって作られるので、浴室自体が狭かったり、空間の形が特殊な場合、選べる種類が限られるというデメリットもあります。

1-3.戸建て用とマンション用の違い

ユニットバスは「戸建て用」と「マンション用」の2種類に分けられ、それぞれ戸建てとマンションに適した形状になっています。性能においての違いはありませんが、費用はマンション用の方が高い傾向です。

大きな違いはサイズで、戸建てタイプの方が全体的に少し大きめのサイズ設定がされており、縦と横が同比率の浴室を選ぶことができます。その点、マンション用だと奥行きのある長方形サイズの浴室が多く、戸建て用と比べるとコンパクトな印象です。

1-4.マンション用を戸建てで使えるのか?

戸建でも浴室をコンパクトにしたい場合は、マンション用のユニットバス設置することができます。鉄骨、鉄筋造の戸建ての場合は、梁などの影響から戸建て用を設置できないこともあるため、マンション用を採用します。

【2】浴室リフォームの費用・相場

浴室リフォームをする際に気になる費用ですが、内容によって価格帯が異なります。下記はそれぞれのリフォーム内容に対する大まかな目安です。

2-1.浴槽などの交換

浴室全体をリフォームしたいというより、浴槽を新しいものにしたいだけの場合は、20〜60万円が相場です。浴槽の設備費用や交換費用で30万円ほどですが、給湯器を一緒に交換する場合などは、もう少し多く見積もって考えておきましょう。

2-2.ユニットバスを交換

ユニットバスを一括交換する場合は、70〜150万円程度かかります。ユニットバス本体と交換費用が内訳になりますが、サイズによって価格も異なります。また、浴室乾燥やミストシャワー、バリアフリーなどのこだわりによっても価格は変わります。

2-3.在来工法からユニットバスへ改装

在来工法で造られた昔ながらの浴室をユニットバスにしたり、オリジナルの浴室にしたい場合は、70〜300万円ほどかかります。ユニットバスに50〜100万円ほど、組み立てなどの工事費用に40〜100万円程度と考えておくと良いでしょう。

2-4.ヒノキ風呂などのこだわりある浴槽

ラグジュアリーな印象のあるガラス張りの浴室や、温泉旅館のようなヒノキ風呂など、浴室にとことんこだわりたい場合は200〜500万円ほどを目安にしましょう。

さらに詳しい費用については「浴室リフォームの費用相場はいくら?4種類のシステムバスを解説!」を参考にしてください。

【3】浴室リフォームの日数

リフォーム中はお風呂が使えないため、その工事期間についても気になりますよね。それぞれどのくらいの日数がかかるのかチェックしておきましょう。

3-1.在来工法の場合

在来工法で浴室のリフォームをする場合、工事内容によってその期間は大きく異なります。配管工事やタイル工事など様々な工程があれば、長くて3週間ほどだと考えておきましょう。また、在来工法からユニットバスにリフォームする場合は、5日前後ほどが一般的ですが、長ければ10日ほどかかる場合もあります。

3-2.ユニットバスの場合

ユニットバスのリフォームは、2〜4日ほどが目安です。浴槽のみの交換であれば1日程度で終わることもありますし、工事内容にオプションをつければ期間は少し長くなります。

【4】浴室の設備・機能

浴室の工法が決まったら、設備や機能についても自分の思い描く浴室に向けて選択していきましょう。

4-1.浴室乾燥機

浴室乾燥機の機能は商品やメーカーによってさまざまですが、「換気」「浴室暖房」「衣類乾燥」「涼風」の4つが主な機能として挙げられます。

「換気」はカビや結露を防ぎ、浴室を清潔に保つには欠かせません。「浴室暖房」は、浴室と脱衣所の気温差が生じる冬に起こるヒートショックなどを防いでくれるので、年配の方がいる家庭は設置しておくと安心です。「衣類乾燥」は、雨の日など浴室に洗濯物を干したいときに便利です。「涼風」は、夏などの空気がこもりがちな季節に、浴室に涼しい風を送ってくれます。

他にもミストサウナ付きのものなど、健康や美容に関連した浴室乾燥機も増えています。

4-2.追い炊き

冬場などは温まった湯船も時間が経つとぬるくなってしまいます。そんなときは「追い炊き」の機能を使えば、沸かしたばかりのような湯船に浸かることができます。

お湯を温めるには「追い炊き」と「さし湯」の2つの方法があります。「追い炊き」は、お湯をボイラーなどで加熱して循環させることにより湯船の温度を上げる方法。「さし湯」は、熱湯を継ぎ足すことで浴槽のお湯全体の温度を高める方法です。

4-3.浴室扉・ドア

浴槽扉・ドアを選ぶ際は掃除のしやすさが重要ですが、「安全性」にも着目して選んでみましょう。

「開き戸」タイプは、浴槽側に押すか手前に引いて開けるドアのような形状ですが、浴槽側に押すタイプの場合、もし倒れている人がいた場合にドアが開かなくなるという危険性があります。

「折れ戸」タイプは、中折れする扉で、「開き戸」よりも狭いスペースで扉を開閉できるので安全性は高まります。ただ、中折れ部分が故障しやすいため注意が必要です。

「引き戸」タイプは、襖のように横に引いて開け閉めをします。そのため、浴室にいる人に万が一のことがあっても、扉が開かなくなる心配はありません。扉のレール部分の掃除が必要ですが、最も安全性が高いのがこのタイプです。

4-4.ユニットバスの窓

ユニットバスは、もともとある窓を生かして設置することが可能です。窓は湿気対策になりますが、断熱性が低く、浴室に冷気が入る原因となるのがネックです。断熱サッシに交換したり複層ガラスに変更するといった方法を採りましょう。

4-5.介護用ユニットバス

介護用ユニットバスは、さまざまなメーカーが商品展開しており、介護の程度や予算に合った商品を選ぶことができます。浴槽内でも姿勢保持がしやすい、お掃除がしやすいなど、介護が必要な人、そして介助者にとって使いやすいようにデザインされているのが特徴です。

【5】TOTO?LIXIL?各メーカーの特徴

ユニットバスは各メーカーからいろいろな種類が発売されているので、迷ってしまいますよね。ここでは主要メーカーの特徴について解説します。

TOTO

TOTOのユニットバスの大きな特徴は、独自技術による節水・省エネ性能です。お湯の温度低下を極力抑えられる浴槽や、大幅な節水が可能なシャワーなど、環境やお財布に優しい商品を展開しています。

LIXIL

浴室の掃除を楽にしてくれる機能が充実しているのがLIXILのユニットバス。水垢を防ぐ浴槽や、カビやぬめりの原因となる皮脂汚れを落としやすい特殊処理がされているフロアなど、家事の手間を省ける商品が豊富です。

Panasonic

浴室を上質空間にすることにこだわったのがPanasonicのユニットバス。酸素を含んだミクロ泡によってぬるめのお湯でも全身が温まる機能や、爽やかな風を送ってほてりをクールダウンしてくれる暖房換気乾燥機など、健康や美容、快適性に配慮した機能が多く見られます。

タカラスタンダード

ホーロー素材のユニットバスが有名なタカラスタンダード。ホーロー素材の特徴である耐久性とお手入れのしやすさが強みです。さらに地震の震動に強く、もしもの時の安心感もあります。

TOCLAS

デザイン性が高く、お手入れも簡単なユニットバスが人気のTOCLAS。浴室内で音楽を楽しめる音響システムを標準搭載するなど、他のメーカーとは一味違った設備が魅力です。

クリナップ

保温性を重視する人に最適なのがクリナップのユニットバス。浴室を保温材で包みこむ機能や、床にお湯を噴射して足元から浴室を温める機能など、さまざまな方法で浴室の温かさを保ちます。

【6】給湯器の交換タイミング

浴室リフォームの際には、給湯器も見直しておきましょう。給湯器の耐用年数は一般的に8〜10年です。メーカーによって寿命に差が出ることはほとんどありません。

耐用年数を過ぎた給湯器を使っている場合は、劣化して給湯能力が落ちている可能性があるため、交換をした方が良いでしょう。

詳しくは「【5】給湯器は交換すべき?費用は?」を参考にしてください。

【5】浴室リフォームの補助金

リフォーム内容によっては、減税制度や補助金制度を利用できる場合があります。まず、公的介護保険の認定を受けている人がいる家庭なら、1人1回、20万円までリフォーム費用を受け取ることができます。(ただし、費用の1割は自己負担)

また、バリアフリーのリフォームを行った場合は、リフォーム減税の対象となるため、所得税から一定の金額を控除することができます。

そのほかにも地方自治体が浴室リフォームに関する補助金や助成金制度を設けている場合もあるので、リフォーム前に一度調べてみましょう。

まとめ

考えなくてはいけないことが意外とたくさんある浴室リフォーム。しっかりと予算と計画を練って、満足できる浴室を実現してくださいね。

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