リノベーションの意味と由来リフォームとの違いを完全解説

駒込事務所1階

リノベーションという言葉を検索すると同じような言葉で、リフォームやらコンバージョンやら出てきます。
リノベーションとは本来はどのような意味であるのか?リフォームとは本来はどんな意味であるのか?
日本と海外の考え方の違いや語源を元に本当のリノベーションの意味を解説します。

1リノベーションという考えが、日本に生まれてきた背景

維新後、本格的に西洋の建築技術が採用され、次々に西洋建築が行われるようになった明治時代が、リノベーションの発祥とされています。

木造が主流である日本建築は、建物自体が朽ち果てた場合は建替える事を前提であったと思われます。
しかし、石やコンクリートで建てられた西洋建築の躯体は、木造に比べ非常に堅牢であるため、数百年保つ事が可能でした。
その丈夫な躯体を残し(修繕して維持し)、躯体はいじらずに、古くなった内装や生活様式に合わなくなった間取りを「改修、刷新する」リノベーション(renovation)の習慣が西洋にはありました。
そして、西洋では家の改修や刷新はリフォーム(reform)ではなくリノベーション(renovation)という言葉を使う方が一般的のようです。

別の言い方をしてみます。
西洋建築は躯体と内装を区別していて、耐用年数が短い内装をリノベーションし新しくする。
木造日本建築は躯体と内装を区別せず、新しくする際は全部新しくする。
という見方が出来るかと思います。

余談になりますが、日本建築が建替えを前提にしていたのではないかと言っても、最近の消費材的に建てられる戸建は、日本古来の木造建築ではありません。
日本古来の木造建築も傷んだ箇所を補修し、100年超を維持する事がきる建物はたくさんあります。
ただし、内装を「改修、刷新する」リノベーションを行う際は、マンションとは違い痛みが進みやすい木造の躯体にも手を入れた方がよく、非常に高コストになる事は否めません。
よって、木造戸建をリノベーションするくらいなら、全部立て直してしまた方が早いという主張も否定はできないと思っています。
何れにしても、できるだけ今あるものを大事に維持していくという考えは大事だとは思っていますが。

本牧のリビング

 

2リノベーションとリフォームの語源

リノベーション
    
「renovation」の主な意味:再び新しくすること 修理 修繕 刷新

語源の分解
「re」+「nov」+「ation」
「再び」+「新しい」+「すること」

リフォーム

「reform」の主な意味:改正する、改革する、改善する、改心させる

語源の分解
「re」+「form」
「再び」+「形作る」

以上辞書で日本語としての意味の変換をした場合は、それほどの違いがわからないのですが、語源を分解するとリフォームは「形作る」という言葉が出てきます。
リフォームの方は一部を新しくするというよりは、抜本的に再び新しく作るという意味合いが強いようです。
おそらく、日本では日本語訳にした際の曖昧なこの状況から、西洋で一般的な内装を改修する「リノベーション」という言葉と取り違われてしまったのかと思われます。

リノベーションとリフォームの違いについてのより詳しい説明は、リノベーションとリフォームの違い。予算や工期を知り賢い選択を!でご確認ください。

本牧の書斎

3コンバージョンとイノベーションとは

その他、リノベーションとリフォームを調べていくと、コンバージョンとイノベーションという言葉も見かけますので、この本来の意味と語源を解説します。

コンバージョン

「conversion」の主な意味:転換(すること)、転化

語源の分解
「con」+「version」
「全く(強調語)」+「転換」

ここからわかるように、全く違うものに変えてしまうという意味です。
建築でコンバージョンを使う場合は、その建築物自体の用途を変更してしまうという意味合いになります。
具体例は後述します。

イノベーション

「innovation」の主な意味:革新、刷新、一新

語源の分解
「in」+「nov」+「ation」
「内側に」+「新しい」+「すること」

イノベーションとは内側から新しいものを生み出す。革新する。主に経済用語として使われます。
リノベーション「renovation」は「re」+「innovation」であり、「再び付加価値をつけて革新するのだ!」という事をよく聞きます。
これは、本来の意味で使われなかったリフォームとリノベーションを区別するために、後付けでイノベーションという言葉をリノベーションの意味合いに加えたものと考えられます。
和製英語になってしまったリフォームと区別するには、本当にうまく説明しているなという感じがいたします。

本牧のキッチン

4実際に行われている、日本での事例

以上のように、建物の内部を改装するために日本で一般的に使われているリフォームという言葉は和製英語でしかなく、本来はすべてリノベーションを使うべきです。
しかし、既にリフォームという言葉が日本では市民権を得ています。そこで、日本ではリフォームとリノベーションを区別するために、あえてリノベーションとはリフォームより進んだ大幅な改装という意味が浸透しています。

ここでは、直感的に概要を写真と図面を交えて日本でのリフォームとリノベーションの違いを説明します。
加えて、コンバージョンの実例も紹介します。

4-1リフォームの実例

リフォームは基本的には表層の壁紙や古くなった設備を新規に交換することだけをします。
よって、下記の図面のように、間取りはほとんど変わりません。

こちらは、リビングの床・壁・キッチンのみ変更した事例です。
西大宮の図面

西大宮リビングbefore after

4-2リノベーションの実例

リノベーションは、リフォームより大体的に改装します。
例えば下記図面のようにもともとあった仕切りもすべて変更してしまうような、大掛かりな工事が伴います。
このような工事をするためには、いったんすべての内装を解体しスケルトン状態にします。
そして古くなった給排水管もすべて交換することも多いです。

武蔵浦和の図面

武蔵浦和の写真

他の実例はこちらの「リノベーション実例」をご参考にしてください。

4-3コンバージョンの実例

コンバージョンは、元々の用途を別の用途に変更してしまう事を意味します。
下記事例は、当初は「倉庫」として使用していましたが、「カフェを兼ね備えた事務所」に用途変更をしています。

駒込事務所の図面

駒込事務所の写真

このコンバージョンの他の写真は「こちらの事例ページ」からご参照ください。

5日本のリノベーションにはさらにもっと細かく分類できる

リノベーションに興味がある人は、自分にあったリノベーションをしてくれる会社を見つけることが出来る必要があります。
リノベーションと言っても、会社によって得意分野が違うからです。

自宅をリノベーションしたいのか?
これから家を買うと同時にリノベーションしたいのか?
すでにリノベーションしている物件が良いのか?自分でリノベーションをしたいのか?

リノベーション業界の全体像を把握して、自分がどの方向性で進みたいのかを決めてから先に進みましょう。

リノベーションの会社は得意分野が様々ですので、こちらの「自分にピッタリのリノベーション会社の選び方がわかる6つの手順」もご参考にして進めてください。

まとめ

・リノベーションという概念は明治時代に日本に本格的に上陸してきました。
・石造り、コンクリート造りの西洋建築は、外側(躯体)は数百年維持できることを想定し、内側(内装)を改修するリノベーションの文化が古くからありました。
・日本で使われているリフォームという言葉は和製英語で、内装を改修することは本来すべて「リノベーション」という言葉が正しいところです。
・日本では既に「リフォーム」という言葉が浸透しているので、「リノベーション」という言葉はリフォームよりさらに付加価値をつけた大規模な改修と捉えられています。
・コンバージョンという改修もあります。「オフィス→住居」「小学校→オフィス」「倉庫→カフェ」といった具合に用途を転用する意味で使われます。

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