2022.09.12 更新

玄関リノベーションの6つのポイント!費用相場や施工事例

家のドアを開けて一番に足を踏み入れる玄関。それほど大きな面積を占めるわけではありませんが、マイホームの顔ともいえる場所です。

しかし玄関が狭い、ごちゃごちゃする、といった悩みやストレスを抱えている人は多く、実際にリノベーションの要望に挙げる人が少なくありません。

面積を広げる、収納や動線を整えるなど、少しの工夫で劇的に快適にできるもの玄関の特徴です。リノベーションする際には、ぜひこだわってみるといいでしょう。

この記事では、

  • 玄関をリノベーションするメリットや費用相場
  • 施工に際して押さえておきたいポイント
  • おしゃれな玄関リノベーションの事例

などを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。



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玄関をリノベーションするメリット

住まいのリノベーションを考えるときにはリビングやキッチンが優先され、玄関は後回しにされがちです。しかし玄関をリノベーションすると、以下のようなメリットを得られます。

  • エコな住宅を作ることができる
  • 家全体の雰囲気を変えられる
  • 収納スペースを拡張できる

順番に確認しましょう。

1-1.家全体の雰囲気を変えられる

リノベで明るくなった玄関「家の顔」ともいえる玄関をリノベーションすると、家全体の雰囲気を変えられるのもメリットです。

たとえば暗い玄関の壁紙を白に張り替え照明を明るいものに変更すれば、家全体の雰囲気が明るくなります。反対に明るいシーリングライトから間接照明へと切り替えれば、落ち着いた家を演出できるでしょう。

その際には、玄関から続くリビング、ダイニングなどほかのお部屋との雰囲気を合わせることも大切です。玄関だけを独立させて考えると、住まい全体の統一感を損なうため注意しましょう。

1-2.収納スペースを拡張できる

リノベで収納力が上がった玄関玄関のリノベーションでは、収納スペースを拡張することも可能です。家族の人数が多くて玄関にはいつも靴が散乱している、ベビーカーや自転車の置き場所がないといった場合には、収納を増やす玄関リノベーションをおこなうことで解決できます。

片付いた玄関で来客を迎えられるようになり、好印象を与えられるのもメリットです。

1-3.エコな住宅を作ることができる

玄関のリノベーションは、エコな住宅づくりにつながるのが最初のメリットです。

窓や玄関ドアなどの開口部からは、冬の暖房時には58%の熱が流出し、夏の冷房時には73%の熱が流入するといわれています。

しかし玄関の形状を変えることで断熱性や気密性などを高めれば、外気の影響を受けにくくすることが可能です。

外気温の影響が小さくなると、冷暖房効率が上がるため、光熱費の削減にもつながります。

【参考】一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会

玄関をリノベーションするときの費用相場

玄関をリノベーションするのに、どれくらいの費用がかかるのか気になる人も多いのではないでしょうか?ここでは玄関リノベーションの費用相場を紹介します。

2-1.玄関のリノベーションの費用相場は20~50万円

玄関リノベーションの費用相場は、工事の規模にもよりますが、20万〜50万円程度です。ただし以下のようなケースでは、さらに費用がかかる場合があります。

  • 玄関ドアをグレードの高いものに交換する
  • 開き戸を引き戸に変更する
  • 既存の玄関よりも拡張するために間取りを変更する

玄関ドアや鍵の交換、壁紙の張り替え程度のリフォームであれば、当日終わらせることも可能です。

2-2.収納の設置や補修などの場合は10万円前後

既存の玄関のスペースをそのまま活かす以下のようなリフォームであれば、10万円前後で済ませられます。

  • 新たに収納建具などを設置する
  • 汚れたクロスを新しいものに交換する

クロスを明るい色に交換するだけでも、玄関の雰囲気を一新できるでしょう。

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玄関をリノベーションするときの6つのポイント

玄関リノベーションで押さえておきたいポイントは6つあります。

  • 玄関ドアを交換する
  • 玄関の床の素材を変更する
  • 玄関の収納を追加する
  • 玄関を広げるリフォーム
  • 段差をなくしてバリアフリー化する
  • 土間を設置・拡張する

どのような内容か、順番に見ていきましょう。

3-1.玄関ドアを交換する

玄関ドアの交換や変更は、お家の雰囲気を簡単に変えられるリノベーションのひとつです。デザイン性の向上はもちろん、将来的な車イスでの利用を想定し、開き戸を引き戸に変更するなど利便性を高める目的でもおこなわれます。

ただしマンションの場合、玄関ドアは共用部分になるため交換はできません。室内に面した側の色は変えられるケースがあるなど、マンションによってルールが異なるため、リノベーションに際しては管理規約や利用細則をよく確認することが大切です。

3-2.玄関の床の素材を変更する

玄関で使用される床材の種類には、コンクリートやモルタル、タイルなどがあります。既存の床材の素材を変更することでも、玄関のイメージを刷新できます。

たとえば現在モルタルの床にテラコッタタイルを張れば南欧風に。反対にタイルを剥がしてコンクリートで仕上げ、インダストリアルな玄関にイメージチェンジすることも可能です。

3-3.玄関の収納を追加する

玄関にものがあふれている場合には、収納を追加するとスッキリした玄関になります。既存の靴箱のスペースに、天井まである壁面収納を造作すると、収納力を大幅に高められるでしょう。

スペースが狭い場合の玄関収納は、玄関から上がってすぐの廊下に設置するのもおすすめです。廊下側にはブーツやサンダルなど、季節とあわない履きものを収納するようにすれば、利便性も損ないません。

3-4.玄関を広げるリフォーム

玄関を広げると、家全体が広く開放的な印象になります。広さに余裕を持つことで、ベビーカーや車椅子の出し入れ、荷物の受け取りといった動作が楽になるのもメリットです。

スペースを広げ、シューズクロークを設けるのもアイデアです。洗面所と隣接させる形のウォークスルータイプにすれば、帰宅後靴と上着を脱ぎ、そのまま洗面所に向かえるようになるのでおすすめです。

3-5.段差をなくしてバリアフリー化する

玄関のリノベーションに際しては、あわせて段差をなくしてバリアフリー化しておくと、将来の負担を減らせるので安心です。

ただし日本の住宅の玄関には、上がり框(かまち)が設けられていることがほとんどです。古い家では30cmほどの高さがあることも。その場合には、間にもう一段設けて階段状にして段差を小さくする、あわせて手すりを設置するなども検討しましょう。

3-6.土間を設置、拡張する

玄関を拡張し、広い土間のある玄関土間にするのもおすすめのリノベーションです。

外に置く以外なかった三輪車や自転車を屋内で保管できるようになれば、劣化しにくくなります。土間の片隅に手洗いを設ければ、手を洗ってから家に入れるので衛生的です。

マンションの場合、土間からそのままバルコニーに出られるように工夫すれば、庭のような感覚で活用できるようになるでしょう。

玄関のリノベーション施工事例4選

ここからは、実際に玄関をリノベーションした事例を4つ紹介していきます。玄関リノベーションを検討する際の参考にしてみてくださいね。

4-1.【事例1】リノベーションするなら広々玄関を。広い玄関は家自体を広く見せてくれる

成増の中古マンションのリノベーション後の玄関

以前は一般的な大きさの玄関でしたが、リノベーションをして元の3倍以上の広さになりました。

作り付けのオープンシェルフは、何十足も靴を並べられる大容量。いくら広い玄関にしても、脱いだ靴で埋まっていると雑然として全く広く感じられません。これなら脱いだらぱっと置くだけ。リノベ後も変わらぬきれいさを保てる優れものです。

全体的にシンプルな造りなので、ギャラリーのようにオブジェや絵画を飾るのにも適しています。アートに触れると生活が豊かになりますし、飽きたら別の物にすれば変化を楽しめます。季節ごとのお花を置くのもよいですし、住む人の個性を示せる場所になります。

また、玄関を入るとリビングまで遮る物のない縦長の視界が開けているので、奥行きのある家に見え、平米数以上の広さを感じられるでしょう。

見えている床面積は体感面積に比例しており、その意味でも片付けやすいオープンシェルフが一役買っています。価格や立地の条件で、購入できるマンションの広さは決まってしまいますが、リノベーションをすることで広く見せることは可能です。

4-2.【事例2】土間玄関でインダストリアルな雰囲気のリノベーションインダストリアルな雰囲気の玄関

最近流行のインダストリアルな雰囲気を持った室内。インダストリアルは辞書で引くと「工業の」「産業の」などと書いてあります。そこから派生して、使い勝手がよくシンプル、少し無骨で男前・・・そんなイメージを指しています。

土間の色合いとゴツゴツ感、機能的な使い勝手のよさは、正にインダストリアルな玄関といえるでしょう。リノベーションで設置した、あえてむき出しの電球も良い味になっています。

玄関を土間にすると「外内の中間のスペース」ができるので、さまざまな用途が生まれます。

たくさんの買い物袋を抱えて帰ってきたときもドサッと荷物を置けますし、お子さんの部活道具を置く場所にもなります。

お砂場遊びの道具も躊躇なく置けて、DIYするときは床の汚れを気にせずに作業できます。趣味の自転車を置き、整備をしている人もいます。砂がこぼれても汚れても、さっと掃除できるのが嬉しいですね。住む人に優しい玄関です。

土間玄関は、ちょっとした椅子を置いてご近所さんとおしゃべりをするのもおすすめです。昔、土間で隣のおばさんと母が話している光景をよく見ました。当時は何も感じませんでしたが、きっと涼しかったのだろうと今になって思います。

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4-3.【事例3】玄関から続くウォークインクローゼット。収納にもこだわったリノベーション

板橋本町の中古マンションのリノベーション後の玄関

宅配便で大きな物が届いたとき「この場に収納があったら・・・」と思ったことはありませんか? そんな希望に応えたのが、玄関を入ってすぐの大容量ウォークインクローゼットです。棚は可動式の作り付けなので、大物はもちろんこまごまとした物をとりあえず置いておくこともできます。

カーテンで仕切れば玄関先からクローゼットの中を見られることはありませんし、多少ごちゃごちゃしていても一切問題はありません。また、クローゼット内は土間エリアと室内履きエリアの両方があるので、収納した物を室内から取りに来るときも便利です。

また玄関自体を見ると、非常に幅広の作りになっています。靴を脱いだり履いたりするとき座る部分が広いので、朝の玄関前渋滞が起こりにくく、スムーズな1日の始まりを迎えられます。

お子さんが小さい内はベビーカーを広げたり、お外遊びのおもちゃを用意したり、意外と玄関で過ごす時間は長く、その場が快適であるかはとても重要です。リノベーションで小さなストレスを1つ1つ減らし、笑顔で子どもと向かい合う余裕を作りだします。

このような玄関とつながった大容量クローゼットは、家全体の動線を考えて設置しなければ使い勝手が悪くなり、最悪の場合、使わなくなってしまいます。

リノベーション設計前の段階で、設計士やコーディネーターに作りたい旨を伝えるとよいでしょう。玄関と収納を広く取る分、居室は狭まってしまうので、バランス感覚も必要です。プロの意見を聞いて、相談しながらリノベーションを進めると安心です。

4-4.【事例4】大きな窓を活かして、明るい玄関にしたリノベーション

玄関 リノベーション

リノベーション前は居室だった場所を丸々玄関にしました。

壁と床、家具の色は白で統一したので、光を反射してより広く見えます。物をあまり置かないことで非日常感が生まれ、生活感のないホテルのエントランスホールのような空間。この先に続いている部屋に期待を抱いてわくわくする、そんな玄関です。

写真奥の大きな窓はルーフバルコニーに続いているので、家に帰ったら靴を履き替えずに出ることができます。縁側に行くような手軽さです。

よく「はじめは使ったけれど、だんだん洗濯を干すぐらいしかしなくなって・・・」との話も聞きますが、こんなに出やすければ「ちょっとお茶をしよう」「買ってきたお酒を飲んでみよう」など、思いたったときにすぐ出られますね。友達を呼んでホームパーティーも素敵です。

居室を減らすのは勇気がいりますが、壁を取り払ったことで、太陽光が奥まで届くようになり、家全体がワントーン明るくなりました。また、余白のある間取りは、生活に余裕を与えてくれます。自然光が入り、余裕のある心地よい家は、日々の暮らしにゆとりを与えてくれるでしょう。

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5.まとめ

「家の顔」ともいえる玄関をリノベーションすると、印象を変えられるほか住宅性能を向上できる、活用の幅が広がるなど多くのメリットを得られます。実際に玄関をリノベーションしたお客様は皆さん満足度が高いとおっしゃっています。

ただし玄関のリノベーションは、リビングやキッチンよりは優先度が低くなる傾向があります。そのためリノベーションに際しては、将来のライフスタイルの変化も踏まえてポイントを押さえたプランニングが重要です。

ゼロリノベでは、予算とあわせて「理想の玄関」をお聞きしたうえで、設計段階から「その家族にあった大きさ」を熟考し、適切なアドバイス・ご提案が可能です。もちろん時間は掛かりますが、玄関リノベーションにはそうするだけの価値があります。

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