リノベーションでは、どんな間取りが作れる?どこまでできる?リフォームとの違いは?など、今回は、このごろ流行のリノベーションは、どんなことができるのか、実例のビフォーアフターや事例を交えてお伝えしていきます。
目次
家族の気配が感じられる開放的な間取りが人気の理由
リノベーションという単語を聞いてリフォームとどう違うの?という方もまだまだ多いかと思います。リフォームの定義は会社によって様々です。ここではリフォームは、一部の間取りを変更し、表面をクリーニングするものとします。
そして、リノベーションは、専有部内を全て解体し、家族に合わせた設計を行い、ゼロから間取りを作っていきます。
そのため、配水管などの構造が許す限り、キッチンの向きや位置、お風呂の位置やトイレの位置なども自分たちの好きに決めることができます。
そんなリノベーションですが、人気の間取りは、家族の気配が感じられるものとなっています。個室が少なかったり、リビングやダイニングを広く確保したりなど、家族によって違いはありますが、キッチンから声をかければ、おおよそ家族に声が届くような間取りになっています。
この間取りが人気な理由としては、多くのマンションの間取りが、細かく部屋を分けていて、開放感や使い勝手を求めている人のニーズとマッチしていないことが考えられます。
通常のマンションであれば、3LDKや4LDKといった間取りとなっています。それぞれ使い方別に部屋が分かれています。もっと言えば、暮らし方が決まっています。そうなると、
自分たちだったらこの部屋はいらないからそのぶん玄関を広くしたい
など、自分たち独自のこだわりとはマッチしません。こういった不満を抱える方は新築マンションのモデルルームやいくつかのリフォーム済み物件を見ても、「どこも同じような間取り」と言います。
そんな、こだわりを持った方々のリノベーションがどんな間取りになっているのか、広さ別に事例を見ていきましょう。
【事例1】目黒48㎡のリノベーション
3人暮らしのご家族で、もともとは3DKの間取りをリノベーション。開放感が出るように大きく間取り変更しています。キッチンも、壁側を向いて端の方にあったものを、家族の様子が見えるアイランドキッチンに変更しています。また、ルーフバルコニー付きの物件だったため、リビングを思い切って外に出してます。ベッドルームはカーテンをひいてゆるやかにしきっています。
【事例2】馬込50㎡のリノベーション
3人暮らしのご家族で、もとは3DKの間取りをリノベーション。真ん中で分かれていた部屋を1つのLDKにすることで、部屋のどこにいても自然光が入る明るい空間になりました。ベッドルームは腰までの壁とブラインドで仕切っており、キッチンからも声が届くようになっています。
【事例3】中村橋61㎡のリノベーション事例
4人暮らしのご家族で、もとは2LDKの間取りをリノベーション。二部屋に区切られていた個室部分をリビングダイニング側とつなげ、ウォークインクローゼットとベッドルームを兼ねたロフトを作ることで、専有面積の増加をしています。こちらも、大きく開けた空間を作ることで、子供の様子が見える住まいになっています。
【事例4】南町田66㎡のリノベーション事例
3人暮らしのご家族で、もとは3LDKの間取りをリノベーション。リビングダイニング側は開けた大きな空間にしつつ、趣味空間として黒いフェンスでゆるくしきっています。目線ははずれて集中できるけど声は届くような仕切り方です。また、寝室側も2部屋あったものを玄関を広げつつ、カーテンと1つの壁で仕切るようになっています。
【事例5】練馬71㎡のリノベーション事例
3人暮らしのご家族で、もとは2LDKの間取りをリノベーション。個室をなくして、回遊できるような空間になっています。そのため、北側にも光が入り、とても明るい空間になっています。個室をやめ、優先順位をはっきりさせることで、リビングダイニングは通常のマンションでは考えられないほど広く確保することができました。
【事例6】武蔵浦和96㎡のリノベーション事例
5人暮らしのご家族で、もとは4LDKの間取りをリノベーション。玄関を開けるとインナーバルコニーのようなフリースペースがあり、子供が自由に遊べる場所になっています。また、リビングダイニング側も1つの空間にし、キッチンからは家族の様子が見えるようになっています。
間取りの考え方とは?
最初にお伝えした通り、リノベーションは、構造に触れなければ間取りは自由に作りかえることが可能です。だからこそ、どんな間取りがいいかは、実際にそこに住む家族によって全く異なります。しかし、どの家族であっても、しっかりと間取りの打合せで話し合っています。そこで話合われるのは、家族の優先順位のこと。
つまり、住まいにおける価値観の照らし合わせです。キッチンまわりを一番優先させるのか、それとも、リビングやダイニング、あるいは、お風呂を優先させるご家族もいます。この優先順位が大きくズレていなければ、とても満足のいくリノベーションをすることができます。是非、ご家族で話し合ってみてください。
また、リノベーションの具体的な費用については、リノベーション事例を価格順で比較!月々の支払額も大公開でご確認ください。
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