抑えたいならここ!中古マンションリノベーション費用4大ポイント

中古マンションをリノベーションして理想のマイホームを実現しようと思っている人にとって気がかりなのは、その費用。実際、なんとなくプランをすると、リノベーションは予想以上に費用がかかってしまうことがあります。
今回は、リノベーション費用の相場を知った上で、できるだけ費用の抑えるための4つのポイントをご紹介します!


1.中古マンションのリノベーション費用の相場

まずは中古マンションのリノベーション費用の相場を把握しておきましょう。「SUVACO」のようなリノベーションやリフォーム会社を紹介しているサイトを見てみると、掲載されている会社の多くに60㎡あたりの目安金額が記載されています。

それらをまとめると、中古マンションのリノベーション費用は約660万円~900万円で、1㎡あたり11万円~15万円程度が相場と言えそうです。

ただし、各会社によって見積もりの費用算出方法には違いがあります。ある程度の費用を事前に把握したいなら、「toolbox」のような、パッケージや平米単価を出しているリノベーション会社から選ぶのも1つの方法です。

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2.相場より圧倒的に安い業者はどんな仕組み?

前述した相場は、専有部をすべて解体して、間取りをゼロから作る「フルリノベ」を行った場合のものです。もし相場よりも数百万円以上安い価格でサービスを提供している業者を見つけたとしたら、部分リフォームや表層リフォームなど、カテゴリーの異なるリフォームの価格を提示している可能性があります。

既存の床の上にフローリングを敷き直すなど、すべてを作り直す必要がない住まいなら、そういった業者を利用しても基本的に問題ないでしょう。

しかし、築20年以上のマンションの場合は、表層リフォームはおすすめできないことがあります。RC造マンションの建物自体の寿命は100年を超えると言われていますが、配管は15~35年で寿命を迎えるものが多く、適切な時期に修繕を行う必要があるためです。

表層リフォームをしてしまってから配管を交換するとなると、再び床や壁を壊さなければならなくなり無駄が出ますから、基本的にフルリノベで配管も一緒に交換すべきケースが多くなります。

>>中古マンションの配管寿命は?築38年の物件を買っても大丈夫?

また、お住まいの地域にある工務店など、デザイナーや営業担当者がいない場合は、その分価格も安く設定されています。

デザインや間取りに対して自分で責任を担うことになるため負担は増えますが、自分でいろいろと決められた方がかえって良いという人は、費用が抑えられるので検討してみても良いのではないでしょうか。


3.リノベーション事例ごとの単価

では次に、事例と一緒に具体的な費用例を見て、どんな部分に費用がかかり、どこで抑えられるのかを探ってみましょう。

3-1.埼玉県70㎡の中古マンションの場合


リノベーション費用は900万円で、1㎡あたりの単価は12.8万円です。

このマンションはリビングダイニングとそれに繋がる和室2室、そして洋室、押入れの壁や仕切りを全て取り払い、広々とした1つの空間へリノベーションしました。トイレや浴室の位置も移動させています。

ポイントは、浴室はユニットバスではなくゼロから作り、キッチンも造作していること、そして床材にウォールナット材を使用しているところです。既存のシステムキッチンやユニットバスを用いず造作すると、その部分は費用がかかります。

3-2.東京都渋谷区51㎡の中古マンションの場合


リノベーション費用は1,100万円で、1㎡あたりの単価は21.5万円で、相場よりも高めです。

こちらのマンションも間取りを大きく変更し、キッチンやお風呂も設備まわりから作っています。床材は安価なものを使用していますが、スピーカーを壁に埋め込んだり、照明デザイナーによる照明計画を行った点などが、相場を上回る理由です。


4.リノベーション費用の抑え方

ここからは、出来るだけ費用を抑えたい人向けに、リノベーション費用を抑えるいくつかのポイントをご紹介します。

4-1.床

床はどんな種類の床材を使用するかによって、費用に大きな差が出ます。床材は基本的に1㎡あたりの単価で表示されており、60㎡の床面積に対して1,500円/㎡の床材なら9万円ですが、15,000円/㎡ならば90万円かかります。

特に床面積が広いほど金額差は大きくなるでしょう。「絶対に床は無垢材がいい」などのこだわりがなければ、安いものに変えることで費用を100万円近く抑えられます。

4-2.壁・天井

壁・天井を覆う壁紙にもさまざまな種類、グレードのものがあります。調湿効果のある珪藻土や漆喰などを使う場合はある程度の費用を準備する必要がありますが、床材と同じく強いこだわりがなければぐっと費用を安く抑えることが可能です。

4-3.キッチン

キッチンの場合、キッチンメーカーから販売されているものにするか、オリジナルのキッチンを作るかで費用に差が見られます。

費用を抑えたいのであれば、キッチンメーカーが販売している通常グレードのシステムキッチンを取り入れるのが最も安価になるでしょう。ただし、料理好きな人など、キッチンにこだわりがあるなら、オリジナルのキッチンを選んで他の費用を抑えるようにするなど、優先順位を明確にしておくことが大切です。

4-4.お風呂

お風呂も例えば檜風呂など、ゼロから空間作りが必要な場合は費用も相場よりもぐっと高くなります。

しかし広く流通しているユニットバスタイプでグレードのこだわりもなければ、その分費用を抑えることができます。お風呂もキッチンと同じように優先順位が高い人にとってはお金のかけどころでもあるため、自分のこだわりをきちんと把握しておくようにしましょう。


5.そのリノベーション会社の詳しい単価や信頼性を知るには?

今回相場をご紹介したように、直接業者に問い合わせずともだいたいの費用は予測可能です。しかし、どこで費用を使うのか、抑えるのかは個人によって違いますから、さらに詳しい費用を知りたい場合は、セミナーやオープンハウスに出向いてみることをおすすめします。

お金についてわからないことを直接聞けるだけではなく、セミナーなどを通して、各会社の人となりを見られるのも重要です。中古マンションを購入する場合、1年程度の付き合いになる人たちですので、しっかりと信頼関係を築けそうな人たちにお願いしたいですよね。

面倒だと思って資料だけで決めてしまうと、自分の思ったようなリノベーションが実現できず、後悔する可能性もあります。このような機会に、実際に業者の人と会って話をしてみることを心がけるのが、結果的に満足度の高いリノベーションにつながります。

セミナーやオープンハウスも手当たり次第行くのは時間も労力もかかるため、ある程度的を絞ってから足を運ぶようにしましょう。その時は、下記の手順で探してみてください。

①「中古マンション リノベーション」をキーワードにして検索。最初の5ページ程度までに目を通します。

②ポータルサイトなのかリノベーション会社なのか確認し、リノベーション会社だけピックアップする。

③検索画面で出てきたタイトルの下に出てくる説明文を読んで、気になる会社があればクリックする。

④「特徴」「サービス」「コンセプト」を読んで、自分と合いそうな会社なら、事例ページへと進む。

この順番で気に入った会社が出てきたら、実際にその会社のセミナーなどに参加してみましょう。より詳しくは、自分にピッタリのリノベーション会社の選び方がわかる6つの手順をご覧ください。


まとめ

今回は、リノベーション費用について、最初の段階でチェックしていく事項をご紹介しました。この記事で紹介した相場や費用を安く抑えるポイント、そしてリノベーション会社の選び方などを参考に、後悔のないリノベーションに向けて準備を進めていってくださいね。

この記事を読んでリノベーションに興味が出てきた人は、『自分にピッタリのリノベーション会社の選び方がわかる6つの手順』を読むと、リノベーション会社の選び方のポイントを押さえることができます。ぜひ、参考にしてみてください。

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実際にリノベーションした家族がどんなところに工夫をし、こだわったのか見てみませんか?今回のリノベーションは、ドアを極力作らない、間仕切りの壁も必要なぶんだけ。実はドアがあるのはお風呂やトイレに向かうサニタリールームの1枚のみ。そんな作り込み過ぎない間取りによって、広さ、眺め、ひかり、子供の様子や気配を感じるゆったりした生活を得られるようになりました。