最近はやりのリノベーション住宅。既に物件を探している方も多いと思います。
でも、その前に、一旦リノベーション住宅の全体像を把握してみましょう。
おぼろげながら良いなーと思っていた方向性も、全体像を把握したら意外にもっとよい方向性があるかもしれません。
この記事を読むことによって、あなたにぴったりのリノベーション住宅の見つけ方がわかると幸いです。
目次
リノベーション住宅の2タイプ
リノベーションの家には2つのタイプがあります。
ひとつは、既にリノベーションされた住宅を購入するパターン。
もうひとつは、自分自身で自由に間取りをリノベーション会社と相談し設計するパターンです。
リノベーション済みの住宅
(メリット)
・新築よりリーズナブルな価格。
・既に出来上がっているので、物件購入後にすぐに住むことができる。
・リノベーションのローンを考える必要がなく、住宅ローンの手続きが簡単。
・自分で設計に携わることが面倒な方向き。
(デメリット)
・自分好みのデザインや間取りではない。
・設備機器や使われている素材が安っぽい。
・給排水間の交換がされているか明確でない。
(住宅ローン)
リノベーション済の住宅は特に住宅ローンの特別な条件がありません。
いたって普通の申し込みができますので、どちらの銀行に行かれても大丈夫です。
よって、金利が低いことを最重要視することが良いかと思います。
金利が低い銀行は、ネット銀行です。
(住宅ローン減税)
住宅ローン減税の対象になります。
住宅ローン残高の年末残高が最大4000万円の1%が控除されます。
これが10年適用されますので、最大400万円の控除されることになります。
※2018年1月現在
(諸費用について)
おおよそ、物件金額x8-10%が諸費用になります。
内訳は、不動産売買契約に関わる費用と住宅ローン契約に関わる費用です。
詳細は、巻末の方に表で掲載いたしますのでご参考にしてください。
(リノベーション済み住宅の見つけ方)
at home SUUMO HOME’Sといった大手不動産ポータルサイトで簡単にみつけることができます。
どちらのポータルサイトにも「リノベーション」をチェックするBOXがついてますので、そこにチェックを入れましょう。
リノベーションを自分で行う住宅
(メリット)
・新築よりリーズナブルな価格。
・自分の思い通りの間取りやデザインにできるパーソナライズされた空間を実現。
・リノベ済物件や新築物件より品質の高い素材や設備が導入できる。
・最新の設備を導入することができる。
・給排水管も交換できるので安心。
(デメリット)
・リノベーションも一緒に住宅ローンを組むことができる銀行が限られる。
・物件探しからする場合は、工事が完了して引っ越しするまでに最短でも半年はかかる。
・リノベーションの価格が設計後にわかるので、いくらかかるのか不安。
・そもそも、自分で間取りやデザインを設計士と考えるのが面倒という方は不向き。
リノベーション価格が不安な方は「定額制のリノベーション」も参考にしてください。
(住宅ローン)
自分でリノベーションをする場合は、家の部分だけでなく、リノベーション費用も住宅ローンで賄いたいというニーズがありますよね。
物件を購入するローンは住宅ローンとして、低金利で借りることが可能なのですが、リノベーション費用を借りる場合は通常「リフォームローン」という名前のローン商品になります。
リフォームローンは住宅ローンに比べて、金利が高く、返済期間が短かいといったデメリットがあります。
しかし、銀行によっては、リノベーション費用も住宅ローンと同じ金利と返済期間で貸してくれます。
そのような銀行は多くはなのですが、そのような銀行を知っておけば、困りません。
こちらの「リノベーションのローン」についての記事を参考にしてください。
(住宅ローン減税)
住宅ローン減税の対象になります。
住宅ローン残高の年末残高が最大4000万円の1%が控除されます。
これが10年適用されますので、最大400万円の控除されることになります。
リノベーションのローン部分についても住宅ローン減税の対象になります。
リノベーションのローンには「増改築等証明書」という書類が必要になります。
工事を行ったリノベーション会社に依頼すれば発行してくれます。
※2018年1月現在
より詳しく知りたい方は、【買う前必読】中古マンションの住宅ローン控除に縛られない買い方をご確認ください。
(諸費用について)
リノベーション済物件と同じように、諸費用は物件金額にかかってきます。
いわゆる「物件金額x8-10%」が諸費用になります。
ただし、物件を購入して、リノベーションをするという方は、リノベーション部分においては諸費用は考えなくても大丈夫です。
もう少し詳しく、リノベ済とリノベ前の物件の諸費用違いを見てきましょう。
例えば、総予算3,000万円でリノベ済みとリノベ前の築25年の中古マンションを購入した場合の諸費用を単純化して比較してみましょう。
(リノベ済マンション)
物件金額 3,000万円(リノベ費用がすでに組まれた価格になっている)
(リノベ前マンション)
物件金額 2,000万円
リノベーション費用 1,000万円(自分でリノベする)
諸費用の違いは約33万円となりました。
違いが出てるのは仲介手数料です。
仲介手数料の計算は、「物件金額 × 3% + 6万円」に消費税をかけてます。
同じマンションをリノベしているかしてないかの違いなので、マンション自体の税金等は同じです。
また、ローンも両方共に満額3,000万円を借りる前提としているので、ローン関係の諸費用も同じとしてます。
ご自身でリノベーションをしたいと思っている方は「自分にピッタリのリノベーション会社の選び方がわかる6つの手順」も参考にしてください。
まとめ
流行りの中古住宅 x リノベーションはリノベーション済の物件と自分でリノベーションをする物件を購入するのに、メリットとデメリットがそれぞれあります。
特に、住宅ローンに関しては注意が必要です。
リノベーションが流行っている理由は「なぜ、中古マンションを購入してリノベーションが流行しているのか?」も参考にしてください。
リノベーションでもマンションか戸建かを迷っている方は「マンションと一戸建どっちがお得?データで比較し決断できる!」も参考にしてください。
コメント