リビングのリノベーションで心機一転!暮らしがワクワクする3つの選択肢とは?

リビングのリフォーム事例

リビングは、家の中でも家族が長い時間を過ごす場所。その分、汚れや劣化も目につき気になるものです。

また、住んでいるうちにライフスタイルの変化などがあり、もっと快適に過ごせるリビングをリノベーション(リフォーム)したいと思っている人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、自分たちの住まいの場合はどんなふうに手を入れたらより良い暮らしになるのか、なかなかわかりませんよね。

今回は、リビング・リノベーションの種類をご紹介するとともに、「どんな暮らしをしたいのか」という3つのニーズに合わせてた費用や方法もお教えします。ぜひ、自分たちにどんなリノベーションがマッチするか、検討してみてください。


1.リビング・リノベーションの種類

1-1.リビングの壁紙

壁紙や素材を変えると、それだけで部屋の印象が大きく変わります。人が多く集まるリビングは、壁紙の汚れや傷みも他の部屋よりも気になることが多いため、張り替えるだけで部屋の雰囲気はぐっと明るくなります。

壁紙の種類

一般的に壁紙といえば「ビニールクロス」を指します。汚れに強く、色や素材感もバリエーションに富んでいます。他のクロスよりも比較的安価に手に入るのも特徴です。

「織物クロス」は、テキスタイル素材によって作られたクロスで、素材によって高級感を出せたり、織り方によっても風合いや印象が変わります。グレードの高い公共施設などでよく使われていますが、ホコリがつきやすいのでこまめなお手入れが必要です。

「紙クロス」は、和紙やケナフなどの紙素材から作られ、紙にしか出せない色合いや柄を楽しめます。紙なので水回りには向いていませんが、環境に優しく、音を吸収する作用も期待できます。

他にも、消臭効果やホルムアルデヒドの分解効果もある漆喰や、調湿効果がある珪藻土などの素材、傷がつきにくい表面が強化された壁紙など、機能性を併せ持つものもあるので、お部屋に求める雰囲気や快適性に合わせて選ぶと良いでしょう。

費用・工期

壁紙をリノベーションする際の費用は、範囲や壁紙の種類によって開きがありますが、相場は15~25万円ほどです。工期に関しても広さによりますが、1〜3日程度をみておきましょう。

壁紙のリフォームをする際の注意点

壁紙がきれいになると、逆にスイッチや照明器具などの経年劣化が目立ってしまうことがあります。特に真っ白なクロスを選んだ場合はなおさらなので、事前にその色味で違和感がないかチェックしておいた方が良さそうです。

また、新しい壁紙にするのであれば、リノベーション前の壁紙とは異なる雰囲気のものを選んだ方が満足度は高くなるかもしれません。リノベーション前とほとんど変わらない壁紙や無難なものを選ぶと、せっかくリノベーションしても、さほど変化を感じられないことが多いためです。

さらに詳しい内容は「壁紙リノベーションの値段相場とおすすめクロス5種類をご紹介!」も参考にしてみてください。

1-2.リビングの天井

天井は普段あまり目につかない部分ですが、意外とホコリがつきやすく、煙草を吸う場合は煙でも汚れやすい場所です。張り替える際は統一感を出すために壁と一緒にリノベーションしたいものです。

素材の種類

天井も壁紙と同じく、ビニールクロスや織物クロス、紙クロスなどの素材や、漆喰や珪藻土、ペンキなど使ってリノベーションするのが一般的です。または木材を使って板張りにしたり、あえて仕上げをしないあらわし天井にしてスタイリッシュに仕上げる方法もあります。

また、天井裏に空間があれば天井高を上げることもできるので、部屋をより広く見せることも可能です。

費用・工期

費用はどのような素材を選ぶかにもよりますが、クロスの張り替えだけならば、3~5万円程度です。高さを変更する場合は約15~35万円が相場です。工期はクロス替えだけならば1~2日、高さを変更する場合は1週間程度かかります。

天井リノベーションをする際の注意点

マンションの場合、管理規約には必ず目を通しておきましょう。また、天井リノベーションは工事の際の騒音などで近隣住民に影響が出ることもあるので、事前に挨拶をしておくなど、トラブルが起きないように配慮しておくと良いでしょう。

さらに詳しい内容は「天井リノベーション!こんなときどうする?5つの病状別で相場もスッキリ」も参考にしてみてください。

1-3.リビングのフローリング

リビングの床は、家の中でも傷がつきやすい場所の一つです。リノベーションする場合、元の床を剥がして新しく床を施工する「張り替え」か、現在の床の上にそのまま床材を施工する「重ね貼り」の2種類の方法があります。

フローリングの種類

デザインや機能が豊富な複合フローリングをはじめ、天然木の風合いや、色合いの変化を楽しめる無垢フローリング、防水・防汚性が高く物を落としても割れにくいクッションフロア、掃除がしやすいフロアタイルなど、種類はさまざま。

防水性や防汚性があるか、音は響きにくいか、色やデザインに好みのものがあるかなど、優先したい要素で検討しましょう。

費用・工期

素材や広さによって費用も工期も変動はありますが、重ね貼りの場合は10~25万円、張り替えの場合は15~25万円程度が目安です。工期は2~4日程度を考えておきましょう。

フローリングをリノベーションする際の注意点

マンションで床のリノベーションをする時も、やはり管理規約の内容に気をつけましょう。防音に配慮した床材を使用しなければいけなかったり、リノベーション前と同じ床材でなければならない場合もあります。

さらに詳しい内容は「フローリングのリノベーション完全解説!おすすめ素材11種の特徴・費用感」を参考にしてみてください。

1-4.リビングの壁を撤去

リビングの隣室の間仕切りを撤去したり、キッチンとの間仕切りを無くして、間取りを変更する方法もあります。二つの部屋を一つにまとめることで、広々したリビングが実現します。

費用・工期

壁撤去と簡単な補修工事で18~30万円程度が相場です。工期は4日前後が目安となります。

リビングの壁を撤去する際の注意点

まずは他のリノベーションと同様、管理規約確認しましょう。管理組合にもリノベーションをする旨を伝えます

また、マンションの間取りを変更する場合、構造によっては撤去や移動が難しく、リノベーションをするうえで多くの制約が課せられることがあるので、施工会社とよく相談することも大切です。

>>おすすめ記事:ご存じですか?和室リノベーションして広いLDKにする3つの方法と費用
>>おすすめ記事:壁を撤去?壁をつくる?間取り変更リノベーションの費用と注意点

1-5.リビングの断熱リノベーション

断熱リノベーションを施すと、リビングが今よりも快適な空間へと生まれ変わります。床暖房を取り付ける方法もありますが、そもそも部屋が温まりにくい環境の場合は、その効果も十分に発揮されません。まずは断熱を優先して検討してみましょう。

断熱リフォームの種類

壁の骨組みや天井、床に断熱材を施工したり、内窓を装着することによって、寒い冬も暑い夏も、より快適に過ごせるようになります。特に、流出する熱の約6割は窓からと言われているように、窓断熱は一番効率が良いと言えるでしょう。

費用・工期

リビングのどこに断熱リノベーションを施すかによって、費用に幅があります。壁の骨組みの間に断熱材を入れる場合85万円~100万円、天井を剥がして断熱仕様にすると100万円~120万円、床材を張り替えて断熱材を入れると120万円~140万円程度、内窓を装着する場合は6万円~8万円程度が相場になります。工期は、窓だけならば1~2日程度、壁や天井、床の場合は2〜6日ほどをみておきましょう。

断熱リノベーションの注意点

断熱リノベーションは、隙間なくきちんとした施工を行わないと効果を十分に実感できません。丁寧かつ正確さが必要になるため、業者を選ぶ際には施工事例などを確認して、信頼できるところに頼みましょう。

さらに詳しい内容は「断熱リノベーションのコツ!床暖房より窓断熱を優先すべき2つの理由」を参考にしてみてください。


2.心機一転!リビング・リノベーション3つの選択肢

リビングをリノベーションする際には必ず、「なぜリノベーションをするか」についてきちんと考えておきましょう。

動機を明確にせずなんとなく改修してしまうと理想の住まいにはなりませんし、「せっかくリノベーションしたのに、何か違う…」というちょっとしたストレスを感じながら暮らすことになります。

広い空間で過ごしたいのか今の住まいをガラリと変えたいのか、それとも快適性を高めたいのか…。「自分が望んでいる暮らし」を一度じっくり自問自答してみましょう。ここでは、3つの選択肢をご提案します。

【選択肢1】大きなリビング空間を手に入れて開放的に暮らしたい

リビングを広くすることを目的としてリノベーションする場合は、壁を撤去してリビングと隣の部屋を一つにする方法などがあります。広々としたリビングは、団らんを楽しむだけでなく、家族がそれぞれ好きなこともできる憩いの場になるでしょう。

リビングリフォーム図面1
和室を一体化して広々リビングダイニングに
リビングリフォーム前1
使い方が曖昧だった和室
リビングリフォーム後1
視界が抜ける広々とした空間に

【選択肢2】今までの雰囲気を一新してワクワクするような暮らしをしたい

レベル1(壁紙・天井をリノベーション)

リビングの壁紙を全く異なるデザインのものに変更するだけでも、部屋の雰囲気がかなり変わります。思い切った色を使用するのも良いでしょう。

天井を一緒にリノベーションすると統一感が生まれるので、リーズナブルに、しかし部屋を劇的に変えたいという場合はオススメです。

レベル2(壁紙・天井・フローリングをリノベーション)

リビングの中で視界を占めるのは壁紙、天井、そしてフローリングです。これらすべてを一新すれば、同じ間取りでも全く違う空間になります。どんな質感や色の素材を選ぶかによってインテリアもガラリと変えれば、まるで新築気分です。

リビングリフォーム図面2
リビングを中心に大改修
リビングリフォーム前2
黄ばみがひどかった壁紙
リビングリフォーム後2
明るい空間で心地よく暮らせるように

【選択肢3】冬は暖かく夏は涼しく、快適にほっこりのんびりと暮らしたい

寒い冬になかなか暖かくならない部屋では、いくら素敵なインテリアや内装の部屋でも快適とは言えません。断熱リノベーションなどを行うことによって、「どんな場所よりもわが家が快適」と思えるような、ほっこりのんびり過ごせる家が実現します。

リビングリフォーム図面3
二重窓で断熱効果の高い空間にリフォーム
リビングリフォーム後3
内窓設置で二重窓に。防音も期待できる。


まとめ

リビングはその家の中心のような役割を果たすエリアですから、リフォームをする際にもさまざまな方法があります。まずはリノベーション(リフォーム)の動機を明確にして、その実現にふさわしい方法を見つけましょう

また、リビング以外にもトイレやキッチンなど広範囲を改修する予定なら、まとめて工事を行えば経済的。スケルトン・リノベーションを検討してみると良いかもしれません。

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リノベーションしたリビング

実際にリノベーションした家族がどんなところに工夫をし、こだわったのか見てみませんか?今回のリノベーションは、ドアを極力作らない、間仕切りの壁も必要なぶんだけ。実はドアがあるのはお風呂やトイレに向かうサニタリールームの1枚のみ。そんな作り込み過ぎない間取りによって、広さ、眺め、ひかり、子供の様子や気配を感じるゆったりした生活を得られるようになりました。